米オクラホマ州でM5.6の地震が発生  フラッキングが原因か

  2016年9月3日午前8時過ぎに、米オクラホマ州ポーニーの北西部においてマグニチュード5.6の地震が発生しました。この地震による大きな被害は報告されていませんが、オクラホマ州ではここ数年で人為的な地震が急増しており、今回の地震もシェールガスの採掘法であるフラッキングが関係している可能性が指摘されています。   米地質調査所(USGS)によると、マグニチュード5.6という規模は、2011年1…

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産業革命前からの気温上昇を1.5℃/2℃未満に抑えるためにはどうすればいいの?

  ここまで『産業革命前からこれまでの気温上昇は何度なの?1.5℃にどれくらい迫ってるの?』と『炭素収支が1.5℃と2℃の壁を超えるのはいつ?』で、産業革命前から何度気温が上昇しているのか、そして2100年までの気温上昇を産業革命前比で1.5℃と2℃未満に抑えるのを困難にする二酸化炭素排出量の壁を超えるのはいつ頃になるのかについて触れました。   今年7月までの時点で1890年からの気温上昇は…

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【NASA】 現在の気温上昇ペースは過去1000年で最速  1.5℃未満達成の可能性は10%以下

  『産業革命前からこれまでの気温上昇は何度なの?1.5℃にどれくらい迫ってるの?』で、米航空宇宙局(NASA)、米海洋大気局(NOAA)、そして気象庁を統合して1891年から2016年7月までのデータ分析したところ、約125年で世界平均気温は約1.3℃上昇していました。 世界平均気温の偏差(基準年は1891年~1920年)。NASA、NOAA、気象庁の世界平均気温データを元に算出。   「…

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マウナロア観測所の二酸化炭素濃度が一時的に400ppmを切る  熱帯性低気圧の影響か

  水曜日(8月29日)深夜から木曜日にかけてハワイをかすめた熱帯性低気圧「マデリーン」がもたらしたのは、強い雨風と高潮だけではなかったようです。   ハワイ島のマウナロア観測所のスクリップス海洋研究所が、熱帯性低気圧が接近した8月29日の日平均二酸化炭素濃度が400ppmを切ったことを同研究所のブログで発表しました。同研究所のラルフ・キーリング氏(二酸化炭素濃度を表すグラフの名称「キーリング…

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フラッキング(水圧破砕法)による健康問題

  以前、「フラッキング(水圧破砕法)って何?フラッキングの何が問題?」という記事で、「フラッキング(水圧破砕法)」と呼ばれるシェールオイル/ガスの採掘方式がもたらす様々な問題について取り上げましたが、今回はその中でフラッキングが人々の健康に与える影響について、いくつか研究結果を挙げてみます。 1. エール大学の研究チームが、広範囲でフラッキングによるシェールガス開発が行われているマーセラ…

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2300年までの気温上昇を折れ線GIFアニメーショングラフで見てみましょう

  英レディング大学の気候科学者であるエド・ホウキンス氏が世界平均気温のスパイラルGIFアニメーションを作成して話題になってから、触発されたのかビジュアライゼーションに目覚める気候科学者が増えてきました。   今回は、まず米航空宇宙局(NASA)ゴッダード宇宙研究所のディレクター、ギャビン・シュミット氏が作った世界平均気温の折れ線グラフ(上)を、同地球観測研究所(Earth Observa…

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アメリカは再生可能エネルギー中心で経済を回せるという研究結果  CO2排出量を最大78%削減可能

  近年の太陽光や太陽熱、風力発電などの再生可能エネルギー導入の伸びには目を見張る勢いがあります。アメリカでは、再生可能エネルギーの普及に伴って発電コストが下がり、他のエネルギーとの競争力も上がってきています。   それでも、2015年の再生可能エネルギーの消費量は全体の10%、発電量は13%に過ぎませんでした。   再生可能エネルギーの普及を妨げる最も大きな要因は、断続的な発電しかできない…

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炭素収支が1.5℃と2℃の壁を超えるのはいつ?

  『産業革命前からこれまでの気温上昇は何度なの?1.5℃にどれくらい迫ってるの?』で、世界平均気温が19世紀末から現在までに何度上昇しているのかを、米航空宇宙局(NASA)、米海洋大気局(NOAA)、そして日本の気象庁のデータを元に検証したところ、仮に今後数年間の気温が今年より低くなったとしても、現在の気温上昇ペースから見て2030年代半ばには1.5℃の壁を超えるのではないかという結論に至りま…

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1850年以降の気温上昇を世界地図で見てみましょう

  気候変動による気温や二酸化炭素濃度(排出量)の話題は、難しい専門用語で埋め尽くされた文章で伝えるよりも、画像や映像を用いる方がわかりやすくインパクトも強いことは、英レディング大学の気候科学者であるエド・ホウキンス氏による世界平均気温のスパイラルアニメーショングラフの反響が大きかったことで再認識されたように感じます。   ホウキンス氏は、気候変動問題に関してこれまでとは違う方法でコミュニケー…

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気候変動に適応するために生物が移動する様子をアニメーション地図で見てみましょう

  気候変動の影響によって移動を強いられる、または将来的に移住するという選択を迫られる可能性が高い地域の人々に関するニュースを見聞きする機会が増えてきました。   このブログでも、アラスカ州ニュートクの移住を迫られている先住民の村、住民投票によって移住を決定した同州シシュマレフの先住民の村、アメリカで初めて気候難民として移住することになったルイジアナ州のメキシコ湾岸に位置する小さな島に暮ら…

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産業革命前からこれまでの気温上昇は何度なの?1.5℃にどれくらい迫ってるの?

  『人為的温暖化はこれまで考えられていたよりも早く始まっていたという研究結果』で触れた、2100年までの気温上昇の目標である「産業革命前と比較して2℃未満、1.5℃未満」という表現の中の「産業革命前」は、基本的に1880年以降に温度計による観測が始まる以前の時代を指します。上でリンクした研究結果では、産業革命が始まった18世紀半ばから19世紀半ばまでの間に、温室効果ガスによって気温の上昇も始ま…

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人為的温暖化はこれまで考えられていたよりも早く始まっていたという研究結果

  産業革命以降に排出された二酸化炭素を含む温室効果ガスによって人為的地球温暖化が始まったのは広く知られていますが、「2100年までの気温上昇を産業革命前と比較して2℃未満に抑える」という、気候変動でよく見聞きする目標における「産業革命前」のベースラインをIPCCは1850年から1900年としていることはあまり知られていないと思います。   でも、実際のところは米航空宇宙局(NASA)と米…

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原発を推進している国ほど温室効果ガス排出量を削減できていないという研究結果

  昨年(2015年)フランスのパリで開催された「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」以降、気候変動対策に原子力エネルギーが必要という声が大きくなってきています。原発は発電時に二酸化炭素を排出しないというのがその理由に挙げられています(ウランの採掘や使用済み核燃料の冷却や再処理、その後10万年に及ぶ核廃棄物の管理で排出される温室効果ガスは含まれません)。   ところが、英…

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珊瑚の白化を捉えた初めての映像(ちょっとだけ閲覧注意)

  温暖化とエルニーニョによる海水温の上昇などが環境ストレスとなり、珊瑚礁の白化が地球規模で起こっています。米海洋大気局(NOAA)によると、大規模な珊瑚の白化現象が3年連続で起こっており、過去にこのような例はないそうです。   今年(2016年)5月には、豪グレートバリアリーフの珊瑚礁の93%が白化し、リーフの北部と中部では35%の珊瑚が死んでいるという研究結果が発表されています。  …

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南カリフォルニアで発生した大規模な山火事がやっと73%鎮火

  干ばつが続く米カリフォルニア州南部のサンバーナーディーノで2016年8月16日に発生した大規模な山火事による延焼面積は20日までに37,020エーカー(約150平方キロメートル)に達し、100棟を超える家屋とその他の建物200棟以上が焼失し、8万人以上の住民が避難を強いられています。 Embed from Getty Images   ブルー・カット・ワイルドファイヤーと呼ばれている…

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【アフリカ】温暖化で湖の生態系が変化し魚の個体数が激減  タンガニーカ湖

  東アフリカのコンゴ共和国やタンザニアに接するタンガニーカ湖は、世界でも最も古く大きな湖のひとつであり、魚類や貝類を中心に数百の固有種が確認されている、生態系が豊かなことで有名な湖です。   タンガニーカ湖では、周辺国住民が摂取している動物性タンパク質の60%を供給している魚の減少が問題とされてきましたが、その最大の原因は乱獲にあるのではないかと考えられてきました。   しかし、今回ア…

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米フロリダ州マイアミビーチで蚊によるジカ熱感染を確認  米疾病対策センターが妊婦は訪問を避けるよう勧告

  アメリカでは、これまでに旅行先での感染や性交渉による感染を含め、2200人以上がジカ熱を発症しており、7月にはフロリダ州南部で米本土初となる蚊の媒介による感染例も確認されました。 Embed from Getty Images   そして、2016年8月18日に、人気のリゾート地であるマイアミビーチで蚊が媒介したと見られるジカ熱への感染が拡大していると米メディア報じ、翌19日にはリック・…

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先住民の村が気候変動の脅威から逃れるために住民投票で移住を決定  米アラスカ州

            米アラスカ州シシュマレフ|Credit: Shishmaref- Erin (53) edit   気候変動による海面上昇が原因で、南太平洋やインド洋に位置する、海抜が低く水没の恐れがある島しょ国の人々が「気候難民」として将来的に移住を迫られているという話はこのブログで何度も触れてきました。   これまでにツバルやキリバスの国民が気候難民としてニュージーランドへの移住…

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【リオ五輪】 悲しい歓喜のダンス  海面上昇による祖国の危機を訴えるキリバスの重量挙げ選手

  ブラジルのリオデジャネイロで開催されているオリンピックの開会式で気候変動問題の映像が流され、地球規模の問題に世界がひとつになって取り組む必要性を訴えたことは記憶に新しいところです。   また、今回のオリンピックでは、気候変動の深刻な影響を受けているマーシャル諸島やアフガニスタン、南スーダンの代表選手たちが産業革命前からの気温上昇を1.5℃未満に抑えるために気候変動問題についてメッセージを発…

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【NOAA】 地球は最も暑い7月を経験  15ヶ月連続で世界平均気温が観測史上最高を記録

  日本の気象庁と米航空宇宙局(NASA)の発表によると、2016年7月の世界平均気温は共に過去最高でした。今日発表された米海洋大気局(NOAA)のデータでも、2016年7月の世界平均気温は同月として観測史上最高を記録しました。これにより、昨年5月から15ヶ月連続で最高記録を更新し、また、今年に入ってから7月まで、観測開始以来最も異常に暖かい7ヶ月となりました。 2016年7月の世界平均気温の…

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