温室効果ガスの71%を100社が排出していたという報告書  IPCC設立以降

  昨年9月に、1751年から2010年までの温室効果ガス排出量の63%を90社が占めているという研究結果が発表(『90社が温室効果ガスの約3分の2を排出しているという研究結果』を参照してください)され、国家単位で排出量を算出する従来の方法とはまた違う角度から気候変動の原因となる活動に対する責任の問い方の指針が示されました。   今回、機関投資家が連携して気候変動に対する戦略や温室効果ガスの排…

続きを読む

【NASA】 6月の世界は観測史上4番目の暑さ

  気象庁に続いて米航空宇宙局(NASA)が発表したデータによると、2017年6月の世界は同月として観測史上4番目の暑さでした。 1880年から2017年までの6月の世界平均気温偏差。黒い線は各年における6月の平均気温。赤い線は5年ごとの移動平均。(基準年は1951年から1980年。単位は℃)。   6月の世界平均気温偏差(基準年は1951年から1980年)は+0.69℃で、昨年(2016年…

続きを読む

【気象庁】 6月の世界は観測史上3番目の暑さ

  気象庁が発表した速報値によると、2017年6月の世界平均気温は、2015年と2016年に次いで同月として観測史上3番目の高さになりました。 世界の6月平均気温偏差。細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差の5年移動平均、直線(赤):長期的な変化傾向。基準値は1981〜2010年の30年平均値。単位は℃。Credit: 気象庁   6月の世界平均気温偏差(基準年は19…

続きを読む

2016年に殺害された環境保護活動家の数は過去最高  人権保護団体レポート

  昨年に続いて人権保護団体「グローバルウィットネス」が発表した報告書によると、2016年に世界で殺害された環境保護活動家は過去最高の200人にのぼりました。116人だった2014年から2015年には185人まで60%増加し、さらに昨年は15人増加しました。なお、今年は5月までに98人の環境保護活動家が殺害されています。 Source: Global Witness   2016年に殺害…

続きを読む

【南極】ラーセンC棚氷がついに分離  巨大氷山が誕生

  これまでに何度か伝えてきた南極半島に位置するラーセンC棚氷がついに分離し、巨大氷山が誕生したと研究チームが公表しました。 【これまでの経緯】◆ 【南極】ラーセンC棚氷の亀裂が海に到達するまであと4.5kmに  巨大氷山分離へのカウントダウン続く◆ 【南極】ラーセンC棚氷の分離が急加速  巨大氷山の発生は時間の問題◆ 南極のラーセンC棚氷が数か月以内に崩壊の可能性  福岡県サイズの氷山が…

続きを読む

気候変動の世代間における公正を求めた未成年者ら21人による訴訟の日程が決定  トランプ政権と対決へ

  2015年に当時のオバマ政権を相手に未成年者21人が気候変動の世代間における公正を求めて起こした訴訟は、2016年の連邦裁判所による予想を覆す判断で本格審査に進むことが決まりました。その後、トランプ政権に移行したために法廷闘争の相手もオバマ大統領からトランプ大統領に変わり、行方が注目されていましたが、オレゴン地方裁判所のトーマス・コフィン判事は、2018年2月5日よりオレゴン州ユージーンの米…

続きを読む

【南極】ラーセンC棚氷の亀裂が海に到達するまであと4.5kmに  巨大氷山分離へのカウントダウン続く

【この記事には続きがあります】◆ 【南極】ラーセンC棚氷がついに分離  巨大氷山が誕生   2010年に亀裂の生じた棚氷の崩壊が懸念されてきたラーセンC棚氷が、巨大氷山の分離に向けて最終局面を迎えていることはこれまでに何度か伝えてきました。   ラーセンC棚氷の動向を調査しているイギリスの研究チーム「Project MIDAS」が7月7日に更新したブログによると、5月末の時点で海に到達するま…

続きを読む

グレイシャー(氷河)国立公園から氷河が消える日

  緯度の高い地域や、高い山岳地帯などで形成される氷河は、北極圏や南極圏の海氷や氷床、棚氷などと同様に、地球温暖化の進行状況を判断する目安になっていますが、近年は世界中で氷河の融解が進んでおり、中には温暖化によって消滅が懸念される氷河もあります。   米モンタナ州の「グレイシャー国立公園」もその例外ではなく、直近50年で国立公園内に点在する氷河の多くが急激に縮小しており、このままでは今…

続きを読む

海面上昇のペースが90年代以降に急加速  グリーンランドの氷床融解が主因

  気候変動による海面上昇の問題は、このブログでも何度か取りあげてきました。グリーンランドの氷床が全部とけて海に流入すれば約7メートル、西南極の氷床融解は約3メートルの海面上昇につながるといわれており、気候変動問題で度々話題にのぼる南太平洋やインド洋の海抜が低い島しょ国だけでなく、世界中すべての沿岸地域が深刻な影響を受けることになります。 【関連記事】◆ 南極の氷が予測より速く融解  今世…

続きを読む

【南極】 ラーセンC棚氷の分離が急加速  巨大氷山の発生は時間の問題

  南極の棚氷などの動向を調査しているイギリスの研究チーム「Project MIDAS」が6月28日に更新したブログによると、数年前から亀裂が発生している南極半島のラーセンC棚氷の最も海側に位置する氷のずれる速度が、6月末になって急激に増したことがわかりました。 【この記事には続きがあります】◆ 【南極】ラーセンC棚氷がついに分離  巨大氷山が誕生◆ 【南極】ラーセンC棚氷の亀裂が海に到達する…

続きを読む

【ダコタ・アクセス・パイプライン】 公聴会を経て秋以降に最終判断へ  パイプラインの運転は続行

  スタンディングロック・スー族をはじめとする米先住民に対する環境正義問題へと発展し、1年以上にわたって抗議活動が続けられてきたダコタ・アクセス・パイプライン建設問題は、先週、ワシントンD.C.米連邦裁判所のジェームズ・ボアズバーグ判事がトランプ大統領の命令に基づいた米陸軍工兵隊の建設認可が違法であるという判断を下し、米陸軍工兵隊に対して環境への影響を再分析するよう命じました。 ※ ここま…

続きを読む

【NOAA】 5月の世界は観測史上3番目の暑さ

  気象庁と米航空宇宙局(NASA)に続き、米海洋大気局(NOAA)が5月の世界平均気温を発表し、同月としては昨年と一昨年に次いで過去3番目の暖かさになりました。また、今年に入ってから最初の5か月は、昨年に次いで過去2番目の暑さとなっています。 2017年5月の世界平均気温偏差。基準年は1901年から2000年。単位は左側が摂氏、右側が華氏。Source: NOAA   5月の陸地と海洋をあ…

続きを読む

【NASA】 5月の世界は過去2番目の暑さ

  気象庁に続いて、米航空宇宙局(NASA)が2017年5月の世界平均気温を発表しました。それによると、5月の世界平均気温は、同月として観測史上2番目の高さとなりました。 1880年から2017年までの5月の世界平均気温偏差。黒い線は各年における5月の平均気温。赤い線は5年ごとの移動平均。(基準年は1951年から1980年。単位は℃)。NASAのGISSデータより作成。   5月の世界平均気…

続きを読む

【ダコタ・アクセス・パイプライン】 米連邦地裁がトランプ政権の建設認可を違法と判断

  米先住民スタンディングロック・スー族に対する環境正義問題と先住民の自治権や基本的人権の問題に発展している、ノースダコタ州からイリノイ州を結ぶ総額38億ドル(約3900億円)にのぼるダコタ・アクセス・パイプライン建設プロジェクトは、スタンディングロック・スー族の居留区近くで先住民グループによる抗議活動が実を結び、オバマ前大統領が居留区近くにあるオアへ湖の地下でミズーリ川を通過するルートでの…

続きを読む

【気象庁】 5月の世界平均気温は観測史上3番目

  気象庁が発表した世界平均気温の速報値によると、2017年5月は2015年と2016年に次いで、同月として観測史上3番目の暖かさでした。 世界の5月平均気温偏差。細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差の5年移動平均、直線(赤):長期的な変化傾向。基準値は1981〜2010年の30年平均値。単位は℃。Credit: 気象庁   2017年5月の世界平均気温の偏差(基準…

続きを読む

トランプ大統領がパリ協定離脱を発表

  トランプ大統領は米東部時間6月2日午後3時過ぎ、2015年に開催された「国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)」で196か国が合意に達し、昨年11月に発効した「パリ協定」からの離脱を発表しました。   G7(先進国首脳会議)の開催前から先延ばしにされてきたパリ協定に残留するかどうかの決断について、トランプ大統領が離脱を決断したと米メディアが報じ、今日の発表に注目が集…

続きを読む

夏以降にエルニーニョ現象が発生する確率は約70%

  米海洋大気局(NOAA)とコロンビア大学による5月中旬の発表によると、今秋以降にエルニーニョ現象が発生する確率が70%近くになり、5月初旬にはニュートラルとほぼ同じだった同確率が再び上昇しました。   3月に約70%近くまで上昇したエルニーニョ発生確率は、4月上旬に下がった後中旬に上昇を見せたものの、5月上旬にはまた下降し、春のエルニーニョ・南方振動(ENSO)の予測が大変難しいことを物語…

続きを読む

【NOAA】 2017年4月の世界は観測史上2番目の暑さ

  気象庁と米航空宇宙局(NASA)に続き、米海洋大気局(NOAA)も、2017年4月の世界は同月として昨年に次ぐ過去2番目の暖かさだったと発表しました。また、今年に入ってから最初の4か月も昨年に次いで過去2番目の暖かさとなっています。 2017年4月の世界平均気温偏差。基準年は1901年から2000年。単位は左側が摂氏、右側が華氏。Source: NOAA   2017年4月の陸地と海洋を…

続きを読む

【気象庁&NASA】 4月も世界は観測史上2番目の暑さ

  世界主要気象機関の発表によると、1月から3月までの世界平均気温は観測史上最高を記録した2016年に次ぐ暑さでした。4月は少しスローダウンしたものの、日本の気象庁と米航空宇宙局(NASA)はともに、4月の世界平均気温が同月として観測史上2番目の暑さだったと発表しました。 細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差の5年移動平均、直線(赤):長期的な変化傾向。基準値は198…

続きを読む

【トランプ政権】 アメリカのパリ協定脱退はナンセンス

  2015年12月に約200か国が合意に達し、2016年11月に発効した気候変動対策の国際的枠組みである「パリ協定」を実施するためのルール作りについて協議する作業部会が、2017年5月8日からドイツのボンで始まりました。トランプ政権移行後に気候変動対策関連省庁の予算を大幅に削減する案を作成し、オバマ政権時代の気候変動対策を白紙に戻す大統領令に署名するなど、気候変動対策が停滞しているアメリカ…

続きを読む