【よくある間違い】衛星によるデータでは18年間気温が上昇していないから温暖化は嘘

  2016年に行われる米大統領選に共和党から指名候補として名乗りを上げているテッド・クルーズ上院議員(テキサス州)が、米議会の委員会等でよく「最も信頼できる衛星によるデータ観測では、18年間気温が上昇していないから温暖化は嘘」という主張を展開しています。   この主張は正しいのでしょうか?   クルーズ氏の主張は、1990年に発表されたロイ・スペンサー氏とジョン・クリスティ氏の衛星による気…

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【よくある間違い】寒波や大雪は温暖化していない証拠

  気候変動による温暖化が進み、2年連続で地球の平均気温が観測史上最高記録を更新しても、冬に寒波に襲われて大雪が降ると、「地球温暖化は嘘」「地球は寒冷化している」と言い始める人が後を絶ちません。   現在(2016年1月23日)、米東部から北東部にかけて、冬のストーム「ジョナス」による暴風雪に見舞われ、ワシントンD.C.では40センチ、ニューヨークでは60センチを超える積雪によって、空と陸の交…

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【よくある間違い】 地球は氷河期に突入している

  気候変動を否定する人たちが「マウンダー極小期が来る」と同じくらいよく使うのが、「地球は氷河期に突入している」という説です。   地球の気候は、氷河期と間氷期を繰り返しています。原因としてはミランコビッチ・サイクル(離心率、地軸の傾き、歳差運動の変化)が絡み合っているのですが、とても複雑なので、わかりやすく「ほぼ10万年に一度間氷期が訪れ、1万年以上続いた後、また緩やかに氷河期に入っていく」…

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【よくある間違い】マウンダー極小期が来る

  気候変動を否定する根拠らしきものとして、「マウンダー極小期(のような寒い時期)が来る」という説をよく見聞きするので、この主張を検証してみましょう。   マウンダー極小期は、1600年代中盤から1700年代前半にかけて太陽の黒点が極端に減少したことによる太陽活動の低下の影響を受け、北半球の気温が低下した時期のことを指し、14世紀半ばから19世紀半ばまで続いた小氷期と呼ばれる期間の一部のことを…

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【よくある間違い】平均気温の短期的ノイズと長期的傾向

  気候変動否定派(懐疑派)がよく「××年から温暖化していない」という主張をします。  近年よく話題になる「地球温暖化ハイエタス」については別の記事で説明するとして、この「短期的な気温の上下」と「長期的な気温の変化の傾向」を、知ってか知らずか混同して地球温暖化を否定したり、疑問を投げかける人やグループは後を絶ちません。   「天気」と「気候」の違いについての記事で説明した通り、天気は短期的な気…

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【よくある間違い】人為的温暖化説はコンセンサスを得られていない

  人間活動による二酸化炭素の排出が温暖化の原因であるという説に対し、「温暖化の科学についてのコンセンサス(合意)はまだ得られていない」「人為的温暖化についての議論はまだ終わっていない」と主張する人がいまだに後を絶ちません。   では、気候変動を専門とする科学者間で、「20世紀後半以降の気温上昇の大半は人間活動による温室効果ガスの排出が原因」という仮説が、いったいどれくらいのコンセンサスを得ら…

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【よくある間違い】温暖化の原因は太陽活動

  気候変動による地球温暖化の原因は、人間活動による二酸化炭素の排出ではなく、太陽活動だと主張する人がいまだに少なくありません。  もちろん、地球が人間の生命維持に適した気温を保っているのは、太陽エネルギーによるもの(太陽は地球のほぼすべてのエネルギー源)なので、そう考えてしまうのも当然なのかもしれません。ただ、二酸化炭素等による温室効果抜きで太陽によるエネルギーだけでは、地球の平均気温は氷点下…

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