2016年に最も読まれた記事トップ5

  2016年は、2015年に始まったエルニーニョ現象の影響が加わったこともあり、昨年と一昨年を上回って3年連続で観測史上最高気温を更新することが確実になりました。また、2015年12月に200か国近くが合意した「パリ協定」が発効するなど、気候変動関連の話題に事欠かない年でもありました。   2016年にこのブログで最も読まれた記事5本と共に、今年を振り返ってみようと思います。 1位:201…

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【独り言】 ディカプリオの気候変動ドキュメンタリー『地球が壊れる前に』を観て感じたこと

  11月8日(火)に行われる米大統領選を前に、米俳優で国連平和大使でもあるレオナルド・ディカプリオが有権者に気候変動問題の深刻さを訴え、投票行動につなげてもらうために製作した、気候変動がテーマのドキュメンタリー映画『地球が壊れる前に(原題:Before The Flood)』が日本時間の10月31日(月)から11月8日(火)14時までの期間限定で公開されています。   このドキュメンタリ…

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【独り言】「パリ協定」発効決定によせて  長い目で見る自分と目の前の人たちを見る自分

  既報の通り、今日(2016年10月5日)「パリ協定」が55/55(55か国以上の批准国と55%以上の温室効果ガス排出量)の条件をクリアし、30日後(11月4日)に自動的に発効することが決まりました。   今年中の発効が疑問視されていたことや、本来なら数年先までに効力を持つようになればそれでよかったことを考えると、11月7日からモロッコのマラケシュで始まる「国連気候変動枠組み条約第22回…

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【独り言】ポケモンGOと自然とのふれあいと環境差別

  アメリカではいち早く配信が開始されていたポケモンGOがついに日本でも配信され、ニュースやSNSはポケモンGOに埋め尽くされているという印象を受けます。   ポケモンGO配信開始以来、アメリカでは近所でポケモンではなく死体を発見する人は出るわ、崖から落ちる人はいるわ、強盗に待ち伏せされて身ぐるみ引っぺがされる人が出るわと、ゲーム開発者からすればまったく想定外なことが起こって話題になってい…

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【独り言】 175ヶ国が「パリ協定」に署名  希望で気候変動は止められない

  アースデイの4月22日に、ニューヨークの国連本部において、昨年12月にパリで開催された国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で合意を果たした「パリ協定」の署名式が行われ、米中や日本を含む175か国の代表が署名しました。1日で署名した数では、175ヶ国は最多だったそうです。   「歴史的」という言葉が目立つこの「パリ協定」への署名式ですが、個人的にはとても冷めた目で見ています…

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【独り言】アースデイが始まってからどれくらい気温が上昇しているのか調べてみた

  1970年から4月22日は「アースデイ」として定着し、今では世界中で様々なイベントが開催されるようになりました。   今年(2016年)のアースデイはニューヨークの国連本部において、昨年国際合意を果たした「パリ協定」に175ヶ国が署名をした歴史的な日となりました。そのことについては別の機会に触れるとして、アースデイが始まってからこれまでに気温がどれくらい上昇したのか気になったので調べてみま…

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【独り言】 レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞受賞スピーチで気候変動について訴える

  現地時間の2月28日に、アメリカで「第88回アカデミー賞」の授賞式が行われ、これまで5度ノミネートされながら一度も受賞したことがなかった俳優のレオナルド・ディカプリオが、初めて主演男優賞を受賞しました。そしてその受賞スピーチの最後に、彼が10年以上にわたって取り組んでいる気候変動問題について訴えかけました。 Oscars 2016 Leonardo DiCaprio Wins best…

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【独り言】 2015年の気候変動関連5大ニュース

  2015年は、気候変動関連で良くも悪くも記録と記憶に残る多くの出来事が起こった年になりました。心に残った5つの気候変動に関連する出来事を挙げていきます。 1. 2年連続で世界平均気温が観測史上最高を記録することが確実に  2014年の記録を大きく上回り、2年連続で観測史上最高の世界平均気温を記録することが、12月を残して99.999%確実と言われるくらい、圧倒的に暑い1年になりました。  …

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【独り言】科学者と人間のラインはどこに?

  気候変動のような、他者の「世界観」や「イデオロギー」に振り回される科学分野の研究者たちを日常的に見ていると、科学者はいったいどこまで「科学者としての自分」を優先させなければならず、どこに表情豊かな「人間としての自分」が顔を出しても許されるラインが引かれているのかを考えさせられる機会が多くなります。   僕自身も端っこに座っている科学者として、また、環境(気候)正義や環境(気候)倫理を学ぶ者…

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【独り言】産業革命以降の人類が変えてしまったもの

  僕たちが現在生きている時代(人類誕生以降)は、地質時代区分で新生代・第四紀の完新世に当たります。  また、正式名称ではありませんが、21世紀に入ってから、産業革命以降の人間による地球環境への影響度が著しく増大した時代を「Anthropocene(アントロポシン)/人新世」と呼ぶようになりました。人類は、石炭などの化石燃料を採掘して燃焼させて大気の状態を変え、森林を乱開発し、大規模農業を営…

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【独り言】COP21を終えて思うこと

  「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」は「パリ協定」に195ヶ国すべてが合意して採択され、気候変動問題にとって歴史的なイベントになりました。   パリ協定の中身については記事にしましたが、COP21開催中から感じていたこと、終わってみて残った後味のようなものをここでは綴っておこうと思います。「歴史的」「成功」と呼ばれるイベントの陰で無視されたものや軽んじられたもの、見逃さ…

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【独り言】COP21最終日延長&「1.5℃未満」明記へ

  最終日を迎えた「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」は、合意案を巡り、いつも通り会期を延長し、現地時間12日午前9時に最後の草案が各国に配布される予定です。   そして、その最終草案に、2100年までの気温上昇の目標値となるのかどうかはまだ不明ですが、島しょ国を含む後発開発途上国に配慮し、何らかの形で「1.5℃未満」が記されることになったようですが、聞こえてくる話では、目…

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【独り言】COP21での海面上昇に関する先進国のスタンスが解せない

COP21が開催されている会場の外で気温上昇の目標を1.5℃未満にするよう訴える人々Credit: The Hindu   「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」も後半に入り、合意文書の内容もページ数が短くなってきました。ある程度の法的拘束力を持った合意がなされるであろうという楽観的なムードが漂っています。   でも、開催初日に後発開発途上国が相次いで表明した危機感が反映さ…

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【独り言】COP21に対する期待と諦め

  2009年にデンマークのコペンハーゲンで開催された「国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)」は、開催地の名称(Copenhagen)から、「"Hope"nhagen」と呼ばれました。アメリカでは、"Hope"と"Yes, we can"をキャッチフレーズにして新しいリーダーになったオバマ大統領が現地入りし、京都議定書に続く新たな枠組の合意に大きな期待が寄せられました。   そ…

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【独り言】キーストーンXLパイプライン建設却下の意味するところ

  キーストーンXLパイプラインの建設認可申請が、オバマ政権によって却下されました。そのことについて書いた別記事では、パイプラインの概要や背景、今後どうなるかについて触れました。   今回の決定を、オバマ大統領によるレガシー作りだと捉える人が多いようです。僕もそれを否定しようとは思いませんし、パイプライン建設が気候変動にどれだけ寄与するのかを超えてキーストーンXLパイプラインはシンボル化さ…

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ますます難解になるIPCC報告書と、マスコミ報道の充実

  ネイチャー・クライメート・チェンジのハイライトに取り上げられた研究結果によると、これまで5度にわたって発表されている、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)評価報告書の政策決定者向け要約」がいつまで経っても読みにくいという評価を受けています。   I strongly agree with the study!   大学の授業では当然のように読んでいることを要求され、テストなどで内容…

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Taking climate change seriously

気候変動問題を短いエントリで書き尽くすことはできません。なぜなら、気候変動は科学、環境、倫理、公正・正義、経済、政治、健康、食糧、戦争や紛争、教育、労働、人種・民族…と、その影響は多岐に渡ります。 どの問題からも逃れることはできませんし、どこにいても気候変動の影響を受けずに暮らすことはできません。また、気候変動は、現在地球に存在している世代だけの問題ではありません。今後、数千年先までその影…

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