京都の桜の満開日が早くなっていると話題に  温暖化が原因か

  4月初旬といえば、日本は桜の季節ですね。ソーシャルネットワーク上にも、桜や花見の写真が散見されます。

  気温の上昇に伴って、コーヒーブドウ(ワイン用)、そして生物が高緯度地域や高い場所へ移動しているという話題をこのブログでも記事にしてきました。

  そんな桜の季節に、Twitter上で気候科学者たちによって京都の桜の満開時期が早まっていると話題になっていました。

  彼らのツイートをいくつか紹介しましょう。


  米ワシントン大学と米カリフォルニアの非営利研究機関「バークレイ・アース」の気候科学者らがツイートに添付しているグラフは、西暦801年以降の京都で桜がその年の何日目に満開になったかを表したもので、大阪府立大学の青野氏らによるデータが元になっています。

  同じデータを元に作成した散布図に、移動平均のトレンドラインを加え、タイトルを日本語にしてみました。縦軸は、1月1日から数えて何日目に桜が満開になったかを表しています。

Kyoto Flowering Day with Moving Average.jpg

  1800年代中頃から、桜の満開時期が急激に早くなっていることがわかります。よく見る平均気温のグラフを上下ひっくり返すとこんな感じになりますよね(よく見かけるのは世界平均気温なので一概に比較はできませんが)。

  では、気温との関係はどうなっているのか、京都市の3月の平均気温と桜が満開になった時期を比較してみましょう。

Cherry Blossom Flowering Day vs Temperature in Kyoto.jpg

  気象庁による気温の観測が始まった1881年以降における京都市の3月の平均気温と、桜が満開になった時期の関係を表したグラフを見ると、気温の高い年は満開時期が早い傾向にあることがわかります。

  京都の桜はここ10年間(2006年から2015年)の平均で96日目(4月6日)に満開を迎えていますが、30年前(1976年から1985年: 4月9日に満開)よりも3日、100年前(1906年から1915年: 4月13日に満開)よりも7日、20世紀の平均(4月11日に満開)よりも5日早くなっています。

  同じ期間における京都市の3月の平均気温を見ると、2006年から2015年が8.62℃、1976年から1985年までが7.78℃、1906年から1915年が6.24℃、20世紀の平均が7.12℃と、やはり気温上昇に伴って桜の満開時期は早くなっているようです。

  2013年から2015年にかけては4月3日か4日に満開を迎えており、もしもこのまま気温上昇が続けば(上昇する可能性がかなり高い)、京都の桜が3月中に散るのも遠い未来の話ではないかもしれません。

【あわせて読んでほしい記事】

【参照文献】
Yasuyuki AONO and Keiko KAZUI, 2008: Phenological data series of cherry tree flowering in Kyoto, Japan, and its application to reconstruction of springtime temperatures since the 9th century. International Journal of Climatology, 28, 905-914 (DOI:10.1002/joc.1594).
Yasuyuki AONO and Shizuka SAITO, 2010: Clarifying springtime temperature reconstructions of the medieval period by gap-filling the cherry blossom phenological data series at Kyoto, Japan. International Journal of Biometeorology, 54, 211-219 (DOI:10.1007/s00484-009-0272-x).

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