90社が温室効果ガスの約3分の2を排出しているという研究結果

   気候変動会議などで世界の温室効果ガス排出量について語られる際には、国別の排出量が対象となっています。たとえば、「2011年のアメリカの二酸化炭素排出量は世界全体の17%、中国は27%を占めた」といった表現をよく見聞きします。   したがって、気候変動会議で温暖化の歴史的な責任を問う場合には、先進国対開発途上国のような図式となり、国家間で話し合いが続けられます。   しかし、はたしてそれ…

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パイプライン建設に先住民が抗議の座り込み  環境正義問題へと発展

  米ノースダコタ州とイリノイ州を結ぶ約1,800kmの「ダコタ・アクセス・パイプライン」の建設を巡り、建設ルート近くに居留区がある地元先住民「スタンディングロック・スー族」が、数週間にわたりキャンプを張って抗議の座り込みを行っています。また、全米から他の先住民も現地に応援に駆けつけ、ワシントンD.C.でも抗議活動が行われるなど、先住民に対する環境正義問題に発展しています。   建設予定のパイ…

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米オクラホマ州でM5.6の地震が発生  フラッキングが原因か

  2016年9月3日午前8時過ぎに、米オクラホマ州ポーニーの北西部においてマグニチュード5.6の地震が発生しました。この地震による大きな被害は報告されていませんが、オクラホマ州ではここ数年で人為的な地震が急増しており、今回の地震もシェールガスの採掘法であるフラッキングが関係している可能性が指摘されています。   米地質調査所(USGS)によると、マグニチュード5.6という規模は、2011年1…

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産業革命前からの気温上昇を1.5℃/2℃未満に抑えるためにはどうすればいいの?

  ここまで『産業革命前からこれまでの気温上昇は何度なの?1.5℃にどれくらい迫ってるの?』と『炭素収支が1.5℃と2℃の壁を超えるのはいつ?』で、産業革命前から何度気温が上昇しているのか、そして2100年までの気温上昇を産業革命前比で1.5℃と2℃未満に抑えるのを困難にする二酸化炭素排出量の壁を超えるのはいつ頃になるのかについて触れました。   今年7月までの時点で1890年からの気温上昇は…

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【NASA】 現在の気温上昇ペースは過去1000年で最速  1.5℃未満達成の可能性は10%以下

  『産業革命前からこれまでの気温上昇は何度なの?1.5℃にどれくらい迫ってるの?』で、米航空宇宙局(NASA)、米海洋大気局(NOAA)、そして気象庁を統合して1891年から2016年7月までのデータ分析したところ、約125年で世界平均気温は約1.3℃上昇していました。 世界平均気温の偏差(基準年は1891年~1920年)。NASA、NOAA、気象庁の世界平均気温データを元に算出。   「…

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マウナロア観測所の二酸化炭素濃度が一時的に400ppmを切る  熱帯性低気圧の影響か

  水曜日(8月29日)深夜から木曜日にかけてハワイをかすめた熱帯性低気圧「マデリーン」がもたらしたのは、強い雨風と高潮だけではなかったようです。   ハワイ島のマウナロア観測所のスクリップス海洋研究所が、熱帯性低気圧が接近した8月29日の日平均二酸化炭素濃度が400ppmを切ったことを同研究所のブログで発表しました。同研究所のラルフ・キーリング氏(二酸化炭素濃度を表すグラフの名称「キーリング…

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フラッキング(水圧破砕法)による健康問題

  以前、「フラッキング(水圧破砕法)って何?フラッキングの何が問題?」という記事で、「フラッキング(水圧破砕法)」と呼ばれるシェールオイル/ガスの採掘方式がもたらす様々な問題について取り上げましたが、今回はその中でフラッキングが人々の健康に与える影響について、いくつか研究結果を挙げてみます。 1. エール大学の研究チームが、広範囲でフラッキングによるシェールガス開発が行われているマーセラ…

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