ダコタ・アクセス・パイプラインのルート変更決定は来年2月まで持ち越しへ

   Credit: Joe Brusky ※ ここまでの話◆ パイプライン建設に先住民が抗議の座り込み  環境正義問題へと発展◆ 【アップデート】ダコタ・アクセス・パイプラインに一時的な建設中止命令◆ 米連邦3省庁がダコタ・アクセス・パイプライン建設の一時中止を発表◆ ダコタ・アクセス・パイプライン建設に出資している銀行 ~ 環境差別に手を貸す金融機関◆ 先住民によるダコタ・アクセス・パイプ…

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ダコタ・アクセス・パイプラインの現行ルートをオバマ政権が却下 ルート変更へ

※ ここまでの話◆ パイプライン建設に先住民が抗議の座り込み  環境正義問題へと発展◆ 【アップデート】ダコタ・アクセス・パイプラインに一時的な建設中止命令◆ 米連邦3省庁がダコタ・アクセス・パイプライン建設の一時中止を発表◆ ダコタ・アクセス・パイプライン建設に出資している銀行 ~ 環境差別に手を貸す金融機関◆ 先住民によるダコタ・アクセス・パイプラインの建設中止を求める訴えが棄却  一部…

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【NOAA】10月の世界平均気温は観測史上3番目  18か月中16か月で過去最高を更新

  日本の気象庁は観測史上3番目、米航空宇宙局(NASA)は観測史上2番目の暖かさだったと発表がありましたが、米海洋大気局(NOAA)のデータによると、10月の世界は観測史上3番目の暑さとなりました。今年に入ってから10月までの世界平均気温は観測史上最高を記録し、最も異常に暖かい10か月となっています。 2016年10月の世界平均気温の偏差(基準は20世紀)。単位は左側が摂氏、右側が華氏。…

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【NASA】10月の世界は過去2番目の暑さ

  日本の気象庁に続き、米航空宇宙局(NASA)も2016年10月の世界平均気温を発表しました。それによると、10月の世界平均気温は同月として観測史上2番目の高さとなり、これで昨年10月以降の13か月中11か月が各月の観測史上最高を更新しています。 1880年から2016年までの10月の世界平均気温の偏差。黒い線は各年における10月の平均気温。赤い線は5年ごとの移動平均。(基準年は1951年か…

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【気象庁】10月の世界は観測史上3番目の暑さ

  気象庁は、2016年10月が1891年の観測開始以来、同月として3番目に暖かかったと発表しました。また、今年に入ってから5月、8月、9月は過去2番目の暖かさ、10月が観測史上3番目、それ以外はそれぞれの月で観測史上最高を更新しています。 細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差の5年移動平均、直線(赤):長期的な変化傾向。基準値は1981〜2010年の30年平均値。C…

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【独り言】 ディカプリオの気候変動ドキュメンタリー『地球が壊れる前に』を観て感じたこと

  11月8日(火)に行われる米大統領選を前に、米俳優で国連平和大使でもあるレオナルド・ディカプリオが有権者に気候変動問題の深刻さを訴え、投票行動につなげてもらうために製作した、気候変動がテーマのドキュメンタリー映画『地球が壊れる前に(原題:Before The Flood)』が日本時間の10月31日(月)から11月8日(火)14時までの期間限定で公開されています。   このドキュメンタリ…

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【NOAA】9月の世界平均気温は観測史上2番目  各月の過去最高更新は16ヶ月連続で途絶える

  日本の気象庁のデータでは観測史上2番目、米航空宇宙局(NASA)の発表では過去最高だった2016年9月の世界平均気温ですが、米海洋大気局(NOAA)のデータでは観測史上2番目の高さとなり、昨年の5月から続いていた最高記録の更新が16か月で途絶えました。なお、今年に入ってから9月までの世界平均気温は観測史上最高を記録し、最も異常に暖かい9ヶ月となっています。 2016年9月の世界平均気温の偏…

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【NASA】9月も世界平均気温は過去最高  直近12か月中11か月が観測史上最高を記録

  米航空宇宙局(NASA)の最新データによると、2016年9月の世界平均気温は同月として過去最高となり、これで昨年10月以降の12か月中11ヶ月で各月の観測史上最高記録を更新しています。 1880年から2016年までの9月の世界平均気温の偏差。黒い線は各年における9月の平均気温。赤い線は5年ごとの移動平均。(基準年は1951年から1980年。単位は℃)。NASAのGISSデータより作成。…

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【気象庁】9月の世界平均気温は観測史上2番目の高さ

  気象庁によると、2016年9月の世界平均気温は1891年の観測開始以来、同月として2番目の高さでした。また、今年に入ってから5月、8月、9月は過去2番目の暖かさ、それ以外の月はそれぞれ観測史上最高の暑さとなっています。 細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差の5年移動平均、直線(赤):長期的な変化傾向。基準値は1981〜2010年の30年平均値。Credit: 気象…

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帰ってきたラニーニャ  今秋にラニーニャ現象が発生する確率は71%と米海洋大気局

  約1か月前の記事で、日本の気象庁はラニーニャ現象が発生していると発表し、米海洋大気局(NOAA)は監視レベルを引き下げ、ラニーニャが発生する可能性は低いと発表していることについて解説しました。 Credit: CPC/IRI   しかし、ここにきてNOAAが再び監視レベルを引き上げ、今秋にラニーニャ現象が発生する確率を71%と発表しています(上のグラフを参照)。ただし、もしもラニーニャ現…

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先住民によるダコタ・アクセス・パイプラインの建設中止を求める訴えが棄却

※ ここまでの話◆ パイプライン建設に先住民が抗議の座り込み  環境正義問題へと発展◆ 【アップデート】ダコタ・アクセス・パイプラインに一時的な建設中止命令◆ 米連邦3省庁がダコタ・アクセス・パイプライン建設の一時中止を発表◆ ダコタ・アクセス・パイプライン建設に出資している銀行 ~ 環境差別に手を貸す金融機関   9月に連邦3省庁によって一部地域における建設の一時的な中止命令が出ていた、…

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ハイチで300人を超える死者を出したカテゴリー4のハリケーン「マシュー」が米フロリダ州に接近  上陸すれば2005年の「ウィルマ」以来

  ハリケーン「マシュー」がカリブからアメリカのフロリダ州にかけて猛威を振るっています。   9月29日にカテゴリー1になった後、24時間以内にカテゴリー5まで一気に勢力を強めたマシューは、その後ハイチに上陸して300人以上の死者を出し、バハマを通過してカテゴリー4の勢力(最大風速が毎秒58メートル)を保ったままフロリダ州の東海岸に向かって北上を続けています。   もしもマシューがこ…

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【独り言】「パリ協定」発効決定によせて  長い目で見る自分と目の前の人たちを見る自分

  既報の通り、今日(2016年10月5日)「パリ協定」が55/55(55か国以上の批准国と55%以上の温室効果ガス排出量)の条件をクリアし、30日後(11月4日)に自動的に発効することが決まりました。   今年中の発効が疑問視されていたことや、本来なら数年先までに効力を持つようになればそれでよかったことを考えると、11月7日からモロッコのマラケシュで始まる「国連気候変動枠組み条約第22回…

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「パリ協定」がすべての条件を満たす  11月4日に発効へ(日本抜きで)

  先日、インドとEUが10月初旬の批准を表明したことで年内の発効が確実視されていた「パリ協定」ですが、その後、インドやEU諸国をはじめニュージーランドなどが協定を批准し、10月5日現在で「55カ国以上の批准」と「世界の温室効果ガス排出量の55%以上を占める」というふたつの条件を満たしたため、11月4日に発効することが決まりました。 2016年10月5日現在のパリ協定の批准状況。Sourc…

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今すぐに二酸化炭素の排出を止めても気温は最悪の場合7℃上昇するという研究結果 著名な気候科学者たちは否定的

  これまでに発表された研究結果で、世界平均気温の連続した再構築期間が最も長いのは22,000年でした。それを超える長期間の気温変化を表すグラフは、いくつもの研究結果をつなぎ合わせて作られています。   現在は米環境保護庁(EPA)に勤めるキャロリン・スナイダー氏が米スタンフォード大学博士課程在籍時に執筆し、科学誌「ネイチャー」に掲載された研究 (Snyder 2016) では、海洋の堆積物に…

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日本抜きで11月にパリ協定発効へ

  2015年にフランスのパリで開催された「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」において196か国が合意した「パリ協定」は、その後191か国が署名し、年内に発効できるかもしれないという雰囲気が漂っていました。   その「できるかもしれない」を「できそう」に変えたのが、9月初旬のG20開催を前にしたアメリカと中国のパリ協定同時批准でした。世界1位と2位の温室効果ガス排出大国…

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イネ科の植物は気候変動による環境の変化についていけないという研究結果

  気候変動の影響は、地球上に存在するすべての種に及びます。わたしたちの栄養源になる食物の原材料である動植物も気候変動の影響を大きく受けます。これまでに、このブログでもコーヒーやワイン、パンプキンにその影響が出始めているという記事を書きました。   今回、イネ科の植物の気候変動による環境の変化への適応力を調べたところ、ほとんどの種が気候変動の進行についていけないという米アリゾナ大学の研究チ…

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先住民の若い世代には気候変動による環境の変化が普通になってきているという研究結果  米アラスカ州

  これまでに、気候変動による海氷の減少や永久凍土の浸食などによって米アラスカ州で先住民の町が移住の危機に瀕しているという記事をいくつか書いてきました。また、米本土のルイジアナ州では、連邦政府と州政府の援助を受け、先住民がコミュニティ丸ごと気候難民として移住することが決まっています。   本土と比較して約2倍の速さで気候変動が進むアラスカ州の先住民にとって、温暖化はいま目の前にある危機です…

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土壌が吸収できる二酸化炭素がこれまでの予測よりも少ないという研究結果

  化石燃料などから排出される二酸化炭素は大気中に留まるだけでなく、海中や土壌にも吸収され、長い年月を経てまた大気中に放出されます。   土壌はこれまで二酸化炭素を放出する量よりも吸収する量の方が多く、気候変動による気温上昇を防ぐ役割を果たし、今後もその重要な役割を担うと考えられてきましたが、これまでの研究結果よりも土壌には二酸化炭素を吸収できる余裕がないため、今世紀末に向かって気候変動を…

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グリーンランドの氷床が考えられていたよりも速く融解している& 東南極の氷床が考えられていたよりも早く融解するかもしれないという研究結果

  今週は北極と南極の氷床融解に関するよろしくない研究結果の発表が相次ぎました。気候変動に関する極地域の研究結果で明るい未来が見えてホッとした記憶がないので、ここで取りあげるのはいつも「予測よりも速く(早く)」という表現になってしまいます。     まずはグリーンランドの方から。科学誌「サイエンス・アドバンス」に掲載された研究結果(Khan et al. 2016)では、これまで発表された研究…

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