【NASA & 気象庁】3月も世界は観測史上2番目の暑さ

  エルニーニョ現象の影響も受けず、弱いながらもラニーニャの影響を受けたというのに、2017年1月と2月の世界は予想よりも高い平均気温で推移してきました。   そして、その傾向はまだ続いており、米航空宇宙局(NASA)と日本の気象庁の発表によると、3月の世界は同月として観測史上2番目の暑さとなりました。 細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差の5年移動平均、直線(赤)…

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京都の桜の満開日が早くなっていると話題に  温暖化が原因か

  4月初旬といえば、日本は桜の季節ですね。ソーシャルネットワーク上にも、桜や花見の写真が散見されます。   気温の上昇に伴って、コーヒーやブドウ(ワイン用)、そして生物が高緯度地域や高い場所へ移動しているという話題をこのブログでも記事にしてきました。   そんな桜の季節に、Twitter上で気候科学者たちによって京都の桜の満開時期が早まっていると話題になっていました。   彼らのツイート…

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【トランプ政権】 大統領令通りに気候変動対策が見直されると米の温室効果ガス排出量はどうなるのか

  前回はオバマ政権時代の気候変動対策を大きく見直すためにトランプ氏が署名した大統領令についてまとめましたが、記事で触れたように、トランプ政権による政策の多くは法廷で争われる可能性が高いうえに、今後のエネルギー市場の動向も不透明なため、大統領令によるアメリカの温室効果ガス排出量への影響については不確かな要素が多く、先行きは不透明です。   アメリカは、パリ協定における温室効果ガス排出量削減目標…

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【トランプ政権】 気候変動対策を見直す大統領令に署名も先行きは不透明

  ドナルド・トランプ米大統領は現地3月28日(火)、オバマ政権が残したクリーンパワー・プランやメタンガス排出、二酸化炭素の社会的コスト、公有地における新規石炭採掘の禁止などを含む気候変動対策に関する規制を見直すための大統領令に署名しました。   今回は、気候変動に関する規制見直しの大統領令によって、オバマ大統領が任期中に実施した気候変動対策がどのような影響を受けるのか、大統領令によってで…

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【トランプ政権】 キーストーンXLパイプラインの建設を認可

  アメリカのドナルド・トランプ大統領は3月24日、1月の就任直後に出した大統領令で触れていたとおり、バラク・オバマ前大統領が2015年に建設を却下したカナダとの国境を越えるキーストーンXLパイプラインの建設を認可する意向を表明しました。 キーストーンXLパイプラインの建設予定ルート。Credit: Vox   カナダのアルバータ州から米国境をまたぐ、カナダの「トランスカナダ社」が運営する全…

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【南極】 海氷の夏季最小面積が観測史上最小を記録  北極と南極の合計も過去最小

  北極の海氷の「冬季最大面積」が過去最小を記録したことに触れましたが、北極の海氷が1年で最も拡大する頃、夏の南極では海氷面積が1年で最も小さくなります。   長期的な減少傾向にある北極と違い、南極の海氷は2015年に観測史上最大の日平均面積を記録、2014年9月には冬の最大面積が過去最大を記録するなど、長期的(過去30年)には海氷はまだ増加傾向にあります。 3月22日現在の南極の海氷面積(…

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【北極】 海氷の冬季最大面積が観測史上最小を更新

  気候変動によって融解が加速している北極の海氷面積は、2月から4月にかけて最大になります。夏の最小面積と、冬の最大面積の長期的な傾向を見れば、気候変動が進行しているかどうかを確認できます。   米国立雪氷データセンター(NSIDC)と米航空宇宙局(NASA)によると、北極海の海氷の冬季最大面積が、過去最小だった2015年を下回り、観測史上最小を記録しました。 2017年2月17日時点の北極…

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トランプ政権による予算削減が気候変動と環境問題に与える影響

  トランプ政権発足後約2か月が経過し、気候変動や環境関連の政策に直接関与する省庁のトップも決まりました。予想通り気候変動の科学に否定的な見解を持つ顔ぶれが揃っているため、気候変動対策や環境政策がオバマ政権時代から大きく後退するのは確実です。   また、トランプ政権が気候変動と環境関連の予算を大幅に削減するのではないかと懸念されていましたが、3月16日に発表された2018年度(10月1日に開始…

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夏以降のエルニーニョ発生確率が約70%まで上昇  豪気象局は監視レベル引き上げもNOAAは様子見

  米海洋大気局(NOAA)とコロンビア大学による2月の発表で今秋以降の発生確率が50%を超えたエルニーニョですが、3月中旬の発表では発生確率が70%近くまで上昇しました。 Credit: CPC/IRI   上のグラフは、3月の段階で、エルニーニョ・南方振動(ENSO)が今後「エルニーニョ」、「ラニーニャ」、「ニュートラル」のどの状態になるのかをコンピュータモデルで予想した結果です。それに…

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NOAAも2017年2月の世界平均気温は観測史上2番目

  気象庁と米航空宇宙局(NASA)に続き、米海洋大気局(NOAA)も、2017年2月の世界は同月として昨年に次いで観測史上2番目の暖かさだったと発表しました。12月から2月までの冬と、今年に入ってから最初の2か月も昨年に次いで過去2番目の暖かさとなっています。 2017年2月の世界平均気温偏差。基準年は1901年から2000年。単位は左側が摂氏、右側が華氏。Credit: NOAA   2…

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【NASA】 2017年2月の世界は過去2番目の暖かさ  今年が観測史上最も暑い年になる可能性も?

  米航空宇宙局(NASA)の発表によると、2017年2月の世界平均気温は、同月としては昨年に次いで観測史上2番目の高さを記録しました。 1880年から2017年までの2月の世界平均気温偏差。黒い線は各年における2月の平均気温。赤い線は5年ごとの移動平均。(基準年は1951年から1980年。単位は℃)。NASAのGISSデータより作成。   これは、1880年以降の2月の世界平均気温偏差を表…

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【気象庁】 2017年2月の世界は観測史上2番目の暖かさ

  気象庁が発表した世界平均気温の速報値によると、2017年2月は昨年に次いで同月として観測史上2番目の暖かさでした。 世界の2月平均気温偏差。細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差の5年移動平均、直線(赤):長期的な変化傾向。基準値は1981〜2010年の30年平均値。単位は℃。Credit: 気象庁   2017年2月の世界平均気温の偏差(基準年は1981年から2…

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大気中の二酸化炭素濃度が2年連続で飛躍的に増加

  米海洋大気局(NOAA)の発表によると、2016年の米ハワイ州マウナロア観測所における大気中の二酸化炭素濃度が観測史上最高を更新し、増加速度も2015年の伸びと同様の値を示し、2年連続で飛躍的に増加しました。 ハワイ州マウナロア観測所における二酸化炭素濃度の年間増加速度。Credit: NOAA   マウナロア観測所で計測された2016年の二酸化炭素濃度は、2015年に続いて3 ppm以…

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【NOAA】2月のアメリカは観測史上2番目の暖かさ  異常な暖かさの主因は気候変動という分析結果

  米海洋大気局(NOAA)が発表したレポートによると、米本土における2月は同月として観測史上2番目の暖かさとなりました(2月のフルレポートは近日中に更新される見込み)。また、要因分析を行った共同研究機関は、米南部から北東部にかけて極端に暖かい気候を短期的に繰り返した2月の異常な暖かさの主因は温暖化であると指摘しています。 1895年から2017年までの米本土における2月の平均気温。緑の線は二…

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2月のアメリカが極端に暖かかったことを示すデータ  日毎の最高気温の記録更新数が最低気温の記録更新数の64倍

  2017年2月のアメリカは、広い地域で異様に暖かい期間が数回にわたって訪れたため、各地で日毎の最高気温が観測史上最高を更新する一方で、日毎の最低気温の記録更新が少ない、極端な気候となりました。   クライメート・セントラルによると、2月22日までの時点では、日毎の最高気温が過去最高を記録したのが3,146件だったのに対し、日毎の最低気温が過去最低を更新したのは27件と、その比率は116対1…

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今秋にエルニーニョが帰ってくる? 「エルニーニョもどき」の可能性も

  2015年から2016年にかけて発生し、世界各地に影響を与えた観測史上最強レベルのエルニーニョ現象が終息したのは昨年の初夏。その後、勢力が強くなると思われたラニーニャ現象はなかなか発生せず、やっと発生したら強くなることなく終息を迎えてしまいました。   ところが、2月中旬の米海洋大気局(NOAA)気象予報センターとコロンビア大学による発表では、今年の秋にエルニーニョ再発生の可能性があると予…

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南極のラーセンC棚氷が数か月以内に崩壊の可能性  福岡県サイズの氷山が分離か

  3年連続で観測史上最高を記録した世界平均気温の影響もあって、北極と南極の海氷面積は過去最小ペースで推移しています。特に南極の海氷は過去数年間、観測史上最大面積を記録していたため、今夏(南極は今が夏)の海氷面積の極端な融解には専門家も首をかしげています。   しかし、とけている南極の氷は、海氷だけではありません。 Credit: NASA   米航空宇宙局(NASA)が2月15日に公開し…

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北極と南極の海氷面積が過去最小ペース  いったい何が?

  昨年の夏以降、北極ではおかしな現象が度々起こっています。海氷が夏に最小面積を記録したあと、冬に最大面積を記録するまでに大きな乱高下が見られることはあまりないのですが、近年それが目立つようになり、今季は海氷面積の拡張期に入ってから、11月、12月、1月、そして2月に数日ずつ、北極圏(北緯80度以北)の気温が平年よりも10℃から15℃以上高くなる時期があり、海氷面積の拡大を妨げています。 北緯…

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【NOAA】 2017年1月の世界は観測史上3番目の暖かさ

  米航空宇宙局(NASA)は観測史上3番目、日本の気象庁の速報値では同2番目の暖かさだったと発表があった2017年1月の世界平均気温ですが、米海洋大気局(NOAA)のデータでは観測史上3番目に暖かい1月になりました。 2017年1月の世界平均気温の偏差(基準は1981年から2010年。単位は℃)。Credit: NOAA   2017年1月の世界平均気温は20世紀の平均を0.88℃上回り、…

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【ダコタ・アクセス・パイプライン】 先住民側がパイプライン建設停止を求め、国家環境政策法などに基づいて再提訴

  スタンディングロック・スー族への環境正義問題に発展している、ノースダコタ州からイリノイ州を結ぶ1800kmを超えるダコタ・アクセス・パイプライン建設は、オバマ政権による環境影響評価報告書の作成を伴うルート変更の決定をトランプ政権が覆して従来のルートによる建設を認可し、その判断を不服とした先住民側が「宗教の自由回復法」に基づいて一時的な建設中断を求めていましたが、2月13日にワシントンD.…

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